こんな事ありました Vol.7


恒例の川遊び2001,8/15

毎年恒例、寒狭川での模様です。
今年は近年まれにみる渇水で、いつものこの川にも影響が出ていました。
川幅がいつもの60%位、しかも何となく水の透明度が下がっていた様な気がします。
※期待してもだめだよ〜ん!
しっかり画像サイズを落としてあるので拡大しても見えないよ〜

「いかだレース参戦記」

事の起こりは昨年の初夏。
それは冬のファミリーコンサートへ向けてのスタッフによる「運営委員会」が、市内の某喫茶店で行われた時の事です。
「運営委員会」終了後、喫茶店のレジにて会計を済ませていると一枚のチラシが団員の目にとまった。

『第1回いかだレース開催のお知らせ』

「ふ〜ん?いかだレースねぇ。蒲郡でも始めるんだぁ」
「いったいどんな人が出るんだろうねぇ??」 
「蒲郡じゃ、なかなか参加者なんていないんじゃないの?」
と、他人事の様な会話が続くなか、あるお調子者がポツリとつぶやいた。
「へぇ〜、おもしろそうじゃん!例えば蒲吹さん達を誘って勝負するとかしたら結構いいかも」
この時点では、誰も本当に出場するなんて事は考えずに「ははっ、そりゃおもしろいね」な〜んて冗談を交わしていたのでした。
でも、ここで皆さん気づくべきだったんです。そのお調子者が団長だった事を!

こんな会話が有ったことも皆さんが忘れていたある日の練習時、突然お調子者の団長が全員の前で一言。
「いかだレースに出るぞぉ〜!人数がたくさん要るので男性は強制的に参加ね!」
え〜っ??なんて思う間もなく、いかだ制作日程が告げられ、あれよあれよという間に全員が巻き込まれていきました。
右の画像はいかだ制作初日の模様
音楽監督が今日は現場監督。
蒲フィルにはいろ〜んな特技を持ったメンバーが集まっています。
「鉄工ドリルならまかせとき〜!」(Hr奏者)
と、日頃の腕前を見せつける人から
「え〜?うそ??これぼくがやるのぉ!」
(Fg奏者) なんて、普段はマウスより重い物を持ったことがない人まで。
各自手伝える範囲で作業は進んでいきました。
それにしてもO君(Va奏者)の作った「スチロールカッター」は傑作でしたね。
画像が無いのが残念ですが、あれがなかったらスチロールのカットは大変でしたよ。きっと。
作り始めたその日に「一度浮かべて見ないと今後の設計が出来ない」と言うことで、いきなりわくわくドキドキの進水式となりました。
作ってみると想像以上にデカく重いいかだになってしまったので、M瀬君(Tp奏者)の4tユニック車が出動し、いざ海へ!
おそるおそる乗ってみるの図。
とにかくこんな物を作るのは初めてのこと。
作る前に発泡スチロールの浮力ナンぞを計算していたのですが、机上の計算なんて全く信用出来ないのでとにかく何人乗れるか試したりしてみた。(じゃ、あの計算の意味無いジャン)
一週間後、大会規定にある「4m以上の竹を6本以上使用」をクリアするために竹を装着。
当初4人乗りの予定を6人に変更。
オールも自作した。
椅子もスライド式に! これで先ずはプロトタイプが完成!(この時点でもう6人では持ち上げられない)
乗組員の練習とこの船で本当に大島まで行けるのかテストを兼ね、海に出ることとなったのですが、 この後、最初のテスト航海で乗組員達は地獄を見る事になるのです!  ガ〜ン!
大島までの行きはまずまずの走りで、大成功とまではいかないものの、クルーは大変ながらもニコニコと進んでいました。
でもこの時は大島まで1時間以上掛かったんですがね。(参考までに昨年の優勝艇は33分!だそうです)
大島ではウニを捕ったりして余裕の表情でしたが、帰りに海が牙を剥いたのです!
潮の関係で、潮流が逆向きになった帰り道、この船の欠点がもろに出ました。
実はこのいかだ全然まっすぐ進まないんですよ。 ありゃ??
たった3Kmの距離も、蛇行していくので6Kmにも9Kmにも成ってしまうのです。
漕いでも漕いでも進まない!
さっきからそこにある竹島が全然クリアできない!
結局帰りのタイムは1時間30分以上(くどいようですが優勝艇は33分)
これじゃ全くレースにならない!軽トラックでフェラーリにパッシングしちゃった様なものです。
こりゃダメだってことで、右画像の様にさっそく舵をつけることにしました。
ここで大活躍だったのは、N瀬さん(Vn奏者)
「あしたまでに作ってね」なんて無理な注文を、「え〜っ明日まで??」なんて言いながらも引き受けたのです。
そして一日が経った約束の日。みんなの待つ制作現場に現れたのはN瀬さんの奥様。
「ごめんねぇ、舵は出来たみたいだけど旦那はぶっ倒れてます」と一言。
う〜ん、壮絶だ! でも「さっすがN瀬さん。男だねぇ〜!」
「このご恩は決して無駄にはしやせんぜ!」
な〜んて言ったかは知りませんが、とにかく舵が無事付く事となったのです。
この舵は効果絶大で、お望みならばスピンターンだって出来てしまう程でした。
さて、後は色を塗るだけです。
ちなみに左の画像は、話題のN瀬さんではなくてとっても嬉しそうに舵を付ける「サンダーM山」君。(蒲フィルコンマス)
彼は今回の作業で超絶のサンダーテクニックを見せてくれました。
BURU君(元Hr奏者)によって綺麗に塗装完成。
船体の色についても「やっぱ海は青でしょ」「いやいやフェラーリレッドだ」「竹を目立たせないために緑」等々、色々意見がでましたがなかなか決められず、時間も無いので結局フレームは「早さを追求するフェラーリレッド」に、ボディーは「ベネトンカラー」、また竹部分は面倒くさいから「そのまま」と言った具合に進めていく事に。その結果、海のF1を目指したはずが「とっても中華な屋台」になってしまったのには驚いた!いや笑った!(まぁ、速けりゃ色なんて・・ね)
船は後ろを向いて漕ぐため、いっつもどちらが前か判らなくなる人のために矢印を書いたりもしました。
(なんてアホなんでしょ)
そして最後の練習のため夜の海へ!
・・・この時のとってもタメになる話・・・
練習に初参加のN中のO先生。
「お〜!いまサカナが俺の頭の上を飛び越えていった!」う〜ん、サカナってすごい跳躍力ですね。
はい、タメになりましたか?? でも気をつけて下さいね。なんてたって彼は「シャコはパンチで貝を開けて食べる」って意見(別名O澤君のシャコパンチ)の持ち主ですからネ。

2001,7/1 いかだレース当日「晴天なれど波高し!」

そして迎えたレース当日。あいにくの強風で、中止も検討されましたが、挑戦者達の熱い思いでレース開催決定!
実は蒲フィルクルーは「中止だよね?この風と波じゃ」なんてちょっとビビっていたんだけどネ。(内緒だけど)
画像は出航前の雄姿。
Tシャツだってお揃いを作っちゃいました!
当日応援に来てくれた皆さん。本当にありがとう!
皆さんの黄色い声援が蒲フィル艇のエンジンを加速させたのです!!
事前の実行委員会説明会にて、お調子者の団長が2番くじを引いてしまったため、当然ながら2番目に出航するはずなのですが、いかんせん他の艇と比べて蒲フィル艇は重い!
なかなか海におろせずに、情けなくも実行委員会の船に引っ張られての出航。
大丈夫かぁ??とこの時点でもいまいち蒲フィル艇を信じることが出来ないクルー達の前をゆ〜っくりと進んでいきます。
栄光の蒲フィル第一クルー!
とにかくスタートダッシュで上位へ食い込め!との計画の元、第一クルーには蒲フィルの体力自慢達が乗り込みました。
それにしても余裕の表情ですね。この時点では。
あっ、ちなみに舵取りのおまけ一人は、只単に体重が軽いから選ばれただけですのであしからず。

スタート!

ついにスタートです!
強風と波に流されて、港から出ることさえ出来ないいかだが続出する中、なんと蒲フィル艇は大方の予想を裏切ってスイスイと沖へ!
すげぇ〜!!なんとトップグループに混じって堤防を越えていくではないか! 奇跡だ!
オールさばきもさすがオーケストラ奏者!何故かそろっている。(演奏会でこの位そろえば良いのに)
応援しているみんなの頭の中では「死んでも良いからいけぇー!」の大合唱!
ちょっと鳥肌立ちました。
スタートした瞬間。
この画像はどなたかから頂いたのですが、はっきり言ってどれが蒲フィル艇か判明不能ですネ。
でも、スタートの緊張感が出ているので勝手に採用しちゃいました。
そして問題の中継点。
今回のレースでは途中交代が認められていて、当然体力に劣る蒲フィルとしてはクルーを交代しなければ、とてもじゃないですが大島までもちません。
そこで、中継点での交代となった訳ですが、ここで事件発生!
交代のために船を付ける場所が3箇所しかなく、その順番待ちの為に他艇に先を越されてしまった!
そして今回の最大事件は、いかだを台船に着ける時におきました。
「おーい!ロープを投げろ!」と実行委員の人。
素直にそれに従い、T本君(Tb奏者)がいかだ上で立ち上がりロープを投げた。
その瞬間信じられないことに、その実行委員はロープを思いっきり引っ張りやがった!!
結果はご想像の通り。あわれT本君は海の中へどっぼ〜ん!(ちなみに彼のニックネームは「とろぼん」です。関係無いか?)
このことによって彼の携帯電話がダメになり、かわりに蒲フィル艇には落水のペナルティーとしてレースタイムに3分が加算されることになった。 納得できん!!凸(-_-メ)
ご覧の通り結構な波でした。
だいたい穏やかな三河湾の中で白波が立っているのですから、これから沖に出るほどひどい目に遭うこと請け合いです。
せっかく浮力を計算してスチロールを切ったのに、アホな団長がどこかで「船尾を斜めに切ると良い」なんて事を聞いてきて、さっさと切っちゃったものだから浮力が減って喫水線が上がり、この波高ではザブンザブンと波をかぶってしまいます。
こりゃ、そのうちに潜水艦になるぞ??。
第1・第2クルーのガンバリでとにかく大島のゴールへたどり着くことが出来ました。
午後の復路レースが中止になったため、この時点で「第2回いかだレース」は終了。
結果はなんと!堂々の8位!
しかもゴールタイムは37分44秒!!
打ち上げ時では、皆さんとっても満足そうな顔をしていました。
製作開始から約一ヶ月。仕事が終わってからのいかだ制作は結構きつかったけれど、たまには畑違いの遊びも良いモンでした。
全国にアマチュアオーケストラは何百とあると思いますが、オーケストラでいかだレースにエントリーしている楽団なんてなかなか他には無いでしょうネ!?
「まぁ、うちの団長アホだからしょうがねぇなぁ」って声がどこからともなく聞こえてきたりしてね。
さて、来年はどんな船にしようかな?? な〜んてね。
皆さんに感謝!

蒲フィル浜名湖合宿所初公開!

演奏会が終わった次の週末は、ここ浜名湖にある合宿所にて「ドンチャン騒ぎ」と言うのが恒例となってきました。
そこで、まだ一度も参加したことのない方々のために合宿所を大公開します。
二階にベットルーム二部屋+半(この半ってのは、大きな物置が有るのでここでも2人程度は寝られます)
一階は5人ほど寝られる畳の部屋+リビング
お風呂なんてジェットバス!だもんね。ついでに暖炉まで有ったりする。
皆さん、是非一度ご利用下さいな。
残念ながら蒲フィルの所有物じゃ無いんですけどね。(あったりまえだ!)